カテゴリー「思うところ」の4件の記事

インストラクタとして思うこと

2007年10月29日 (月)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その4)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その3)」の続きです。

ええかげん、そろそろ、昔話も切り上げないといけませんね(笑)。

写植の仕事をしている頃、「翻訳」という仕事にあこがれました。

元々、本が好き。お話の本が好きなんですよね。なので、小説の翻訳の仕事がしたいと思ったんでした。(今でもその気持ちはありますんで、細々とお勉強は続けてます)

で、翻訳の通信講座を受講して、課題を提出、とかなんとかやってたわけです。

最初は原稿用紙に手書きで訳文を書いていました。でも、スクーリングなどで、分量の多い課題が出たとき、手書きの限界を感じたんですね。

ワープロ、買いました。

さて。

写植の仕事を9年続けたあと、それまで住んでいた京都を離れ、実家に戻り、派遣でワープロオペレータとして働くことになりました。

その当時は、ワープロで清書、というお仕事があったんですよ。

でも、ワープロ入力のお仕事をしながら、こんなの文章を書いてる本人が打てばいいことだと思ってました。ワープロで清書、なんて作業は、いずれ仕事としてはなくなるだろうと思ったんですよね。

そうこうしているうちに、パソコンが普通に企業で使われるようになり、ワープロではなくてパソコンで入力の仕事をするようになり、パソコンの講習会などに行ったりもしてました。

そして、ふと思ったんですね。「使えるようになったら、使い方を人に教える仕事というのはどうだろう?」

とはいえ、コンピュータのことを系統立てて勉強したことがあるわけでなかったし、どうやったら、業界に参入できるのか、わかりませんでした。

Windows95登場の頃に、たまたまMOTの講習を受けて試験にトライする機会がありました。今から思うと、基礎的なことも知らない状態で、ようやったというか、無謀というか、どないもこないも、さっぱりぱーでしたね(苦笑)。知識試験で敗退でした。でも、仮にペーパーを突破していても、インストラクションのデモンストレーション試験がありましたから、絶対無理だったと思います。

で、それがトラウマになって、「インストラクタになる」という夢は、あえなく頓挫したんでした。

その後、縁あって、ある派遣会社から学校のITサポートの仕事をするようになりました。とはいえ、そのお仕事は、時間数も限られていて、経済的にはかなりしんどかったです。また、それを足がかりに、仕事を拡げられたらよかったんですが、当時の私には、どこに取っ掛かりがあるのか、わかりませんでした。

そうこうしているうちに、ある日、MOT2002でMOTの制度が変わって、アプリケーションごとの資格に変更され、「試験を受ければ取れる」っちゅうことになったのを知って、これなら、と思いまして、がんばってMOT2002WordとMOT2002Excelを取りました。

2003登場後は、MOT2003WordとMOT2003Excelを更新し、それからだいぶ時間はかかりましたが、MOT2003PowerPointとMOT2003Accessも取得しました。

そうそう。

MOTを取ってよかったこと。インストラクタの求人に応募して、とりあえず、面接はしていただけるようになりました。

でもね。

試験に合格はしましたが、インストラクタとして、複数の人の前に立って、セミナーをすることができなきゃ、だめですよね。当時のわたしは、あまりにも経験不足で、面接で「ちょっとやってみて」といわれても、ボロボロでした。

学校のITサポートのお仕事は、なんやかんや、続けてやってました。時間数が少ないのは相変わらずでしたが。

そのほかに、複数の派遣会社から、単発でインストラクタ、サブインストラクタのお仕事はありましたが、継続的な仕事にはなりませんでした。

で、ある日、以前面接で落ちたスクールさんから、お仕事の話が入り、外部で行う講座のサブインストラクタのお仕事をちょいちょいいただくようになりました。そうこうするうち、そのスクールのインストラクタとして、毎日のようにお仕事をするようになりました。半年くらいだったでしょうか。

「来てくれ」といわれたときは、「インストラクタが辞めたので、人手不足なので」と聞いてたんですが、実はそのスクール、生徒さんがジリジリ減っていたそうなんです。ただ、わたしがお仕事に入ったときは、統廃合した教室から移籍してきた受講者さんがいらしたのですが、減少傾向は続いていて、この分では、わたしの仕事がないなぁと思いました。

たまたま、小学校のサポートのお仕事(上記のスクールとは別ですよ)に空きがあり、そっちに転職できました。いま思えば、ラッキーでしたねぇ。

MOTのことですが、昨年の11月に、「インストラクション」の実技の判定が導入されました。そしてOffice2007発売を経て、MOT2007に資格更新する人は、この実技判定を受けることが義務付けられると知ったのは、今年の初めでした。

えー。大変だなぁ。やだなぁ。と思うより、むしろこれはチャンスだと思いました。

インストラクションの実務経験が弱点なわたしにとって、この「インストラクション認定研修」を受講し、提出課題を提出することは弱点克服のいい機会になるはずだし、判定を受けて合格したら、「インストラクション、できます」という証明になると思ったんです。

で、たまたま、セミナー日程の告知が出ていた、一番近い会場が、岡山県。。。。

当時私は兵庫県に住んでおりましたので、ちょっと遠い、とは思いました。思いましたが、3月末に東京に転居することになっていて、それと、課題が2003のExcelのセミナーテキストを遣うことになっていたのを見て、「今なら慣れ親しんだテキストを使える。2007版テキストに切り替わる前の、今受けよう」と思い、開催スクールに問い合せたら、とっても感じがよかったんです。。。。HPの印象もマルでした。

セミナー当日は受講者2名に先生お一人。みっちり濃い講習を受けました。もう、とちゅうで頭が真っ白になるくらい、大変でしたが充実した内容でした。

東京に転居後も、小学校のICTサポートのお仕事をすることになりました。しかも、毎日フルタイムのお仕事として。

インストラクション認定研修を申し込んだ時点では、転居後すぐに仕事はないかもしれないと思っていたのに、いきなり、見知らぬ土地で、満員電車で通勤しつつ、課題制作。。。正直、大変でした。もう、締め切り当日ぎりぎりまでかかってしまいました(汗)。

1ヶ月と少し過ぎた頃、だめかもと思っていたら、合格メールが来ました。ほっとしました。

そして、その次の関門、「スキル認定研修」をどうしようと思っていたら、岡山のスクールさんから、町田で開催するというご案内をいただきました。もちろん、申し込みました。そのときは受講者は9名。先生はインストラクション認定研修のときと同じ方でした。

「スキル認定研修」も、おかげさまで合格メールをいただきました。MCAS試験の必須科目が出揃わなかったことからの経過処置で、暫定ですが、MOT2007の認定を受けました。

現在は、毎日の仕事のかたわら、正式認定の条件であるMCAS3科目合格に向け、対策本の模擬問題でお稽古中です。11月中にWordとExcel、12月中にPowerPointを、と考えているところです。

先日、岡山のスクールさんから、来月早々に開催される「同窓会」のご案内をいただきました。東京からは、ちょっと遠いんですが(笑)、お世話になった先生にお会いしたいですし、いろんな環境でお仕事されてる方々のお話を聞けるのは、きっといい刺激になると思いますし、せっかくの機会ですから、出席することにしました。いまから楽しみでございます。

さてさて。

うだうだ昔話を長々としてまいりましたが、ようやく「現在」まで話が進みました。

ということで、今後はこのブログでは、インストラクタのお仕事についてや、パソコンやソフトのこと、資格試験のこと、ICTにまつわるあんなことやそんなこと(いみふめ)、いろいろ書こうと思ってますんで、みなさま、よろしゅうお願いいたします。

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2007年10月28日 (日)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その3)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その2)」の続きです。

ええと、和文タイピストのお仕事してた頃に、話は戻ります。

写植班の人たちが、勉強会をしていました。テーマは発売まもなかった「ワードプロセッサー」について。自分たちがやってる仕事を脅かすかどうか、心配して、調べたというわけです。なお、ワードプロセッサーは、後に「ワープロ」と呼ばれるようになりました。

ワープロって、最初は、文字が16ドット角。どんなんか、わかります???ギザギザガクガク、ガタガタ文字だったんです。印字品質なんてもんじゃなかったわけですよ。

というわけで、勉強会の結論は、ワープロなんて、写植の印字品質にとうていおよばない。たいしたことない。わしらの仕事は、安泰だ。あーよかった。

さて、その後どうなったかは、印刷業界のみなさんは、ご存知ですよね。

「その2」の、職業訓練校の先生のお話を聞いたとき、わたしは、この、写植班の勉強会のことを思い出したのでした。業界スタンダードは、永遠ではない、ということですね。

写植も、その後、DTPの隆盛に押し流されました。

ワープロも、ワープロ専用機は、いつのまにか、パソコン+ワープロソフトに太刀打ちできなくなり、消えてしまいました。

日本語ワープロソフトといえば一太郎、だったんですが、今は、一太郎を愛用しているのは、学校関係だけのような気がします。

DTPはMacの独壇場だったんですが、Windows版のDTPソフトがけっこう良くなってきてますね。

圧倒的シェアとなったWindowsのOfficeソフトも、今後ずーっとその地位が安泰かと言うと、そんなことは、誰にもわかりませんでしょう?

かといって、Linuxが天下をとるのかというと、無料で使えるといっても、サポートの問題があるから、結局、ある程度は、お金がかかるんじゃないのかな?

圧倒的シェアを誇る製品や技術も、新しいものが出てきたら、とってかわられてしまうかもしれません。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

栄枯盛衰でございますな。合掌。

……てなことを、つらつら考えると、今やってることは、もちろん、しっかりやるんだけど、それだけで「だいじょうぶ」ってことはないかもしれない。常に「次」をみる、「次」に備える気持ちは忘れないこと。。。

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※関連

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その1)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その2)

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2007年10月27日 (土)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その2)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その1)」の続きです。

その印刷会社で2年ちょっと働いてから、職業訓練校の印刷製版コースに行って、写植(写真植字)の実習をしました。

印刷製版コースには、先生が3人いらっしゃって、一番年上の先生のお話が、今でも印象に残っています。

先生は、最初は「孔版印刷」をされてたそうです。

孔版印刷ってのは、ガリ版。謄写版。かつては学校や団体などのお知らせやミニコミなどなどを自分たちで安く作る唯一の手段でした。コピーやパソコンで手軽に印刷できる時代になって、どこにいったやら。今となっては、見たことない人が多いでしょうね。

ヤスリの上に置いたロウ原紙に鉄筆でガリガリ文字(イラストも!)を書いて、謄写版のスクリーンに原紙を重ねて、インクをつけたローラーでぐいーっとプレスかけて、わら半紙にインクを転写する、、、というのが孔版印刷です。

孔版印刷が仕事として成り立っていた時代って、いつだったのかな。ともかく、先生が若かった頃が、その時代だったんですね。名人がたくさんいて、先生は一生懸命習っていたそうですが、どちらかというと不器用だったそうです。でも、不器用ながらに、これ(孔版印刷)の次にくるものは?と考えていたそうです。

孔版印刷がもてはやされていた時代は、短かったようです。当時の名人は、その技術が仕事として使えなくなる、時代が変わったことに、対応しきれないでいたようだと先生は、おっしゃっていました。そして先生は孔版印刷以外の印刷技術に転身し、その職業訓練校で写真製版の講師をされていたのでした。

ここで私が先生から学んだことは、今やっていることに固執しすぎないこと。次に来るのはなにか、時代を読むこと。

訓練校を卒業後、私は写植で9年間お仕事してました。でも、みなさん、写植って、なに?と思ってる人、多いような気がします。印刷・デザイン業界の若い方も、写植は見たことないかもしれませんね。

そうそう。

そういえば、もうひとつ、ありました。

和文タイピストのときの話に、ちょっと戻ります。

続きは次回に。。。

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2007年10月21日 (日)

なぜインストラクタになりたいと思ったか(その1)

なぜインストラクタになりたいと思ったかについては、他のブログや「ひまわり屋敷」にもかいていたと思いますが、改めて、こちらにも書いておこうと思います。

最初の職歴は、印刷会社の和文タイピスト。

和文タイプなんて、見たことない人がほとんどかもしれません。当時でも、一般に知られているような機械ではなかったですし。平版印刷に使う、清刷りを作っていたのですが、そういっても、なんのことやら、って感じですよね。

活版印刷の活字が入った箱と、その箱から、一つ一つ、金属製の文字を拾い出して、筒(プラテン)に巻きつけた紙に、勢いよく当てる。そのときに文字面と紙の間にインクリボンがあるので、紙に印字される。

いまから思うと、よくあんなことやってたなと思います(苦笑)。

大学卒業後、見習いで入社したので、隣の席の先輩社員が先生役でした。20代半ばくらいの女性でした。その人が「いずれ、タイピストの学校で教えたい」って言ってたんです。

思えば、それが原点かなぁ。

※「なぜインストラクタになりたいと思ったか(その2)」に続く……。

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