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2005/03/08

運び出せなかった本との別れ

阪神大震災で、家が全壊。やや遠方の親戚の貸家に住まわせてもらうことになった。といっても、すべてを運び出すことは、無理だった。荷物を運び出すために軽トラを運転してくれた親戚のおじさんに、「本はだめ」と言われて、悲しかった。

価値観の違いってことなのかな。そんなもん、腹の足しにならないってことなんだろうけど。非力、無力な自分がなさけなかったな。

全壊家屋はやがて撤去されるので、それまでに少しでも運び出そうと思って、電車を乗り継ぎ、何度か通った。荷造りして、宅急便に出したり、カバンに目一杯詰め込んで担いで帰ったり。でも、とうていすべてを運び出すことはできなかった。

今から思えば、映画のパンフレットとか、運んでおくべきだった。あれは思い出の品なんだもの。なんか、もう、映画を観ることなんて、ないような気がしたんだよね。あのときは。

自宅の撤去の日は、たまたま仕事が入って、結局立ち会わなかった。見てたら、もっと悲しかっただろう。

そうそう。

地震の後、フィクションが楽しめなくなってた。小説も、映画も。だめ。心がささくれてたのだよね。小説が楽しめるようになるまでに、3年くらいかかったような気がする。

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